足立博流、男のモノづくり~ディスプレーラック篇~

足立です。


以前、僕はお店のディスプレーラックが欲しくて、色々と探した事がありました。


ただ、どうも「これだ!」と胸に響くディスプレーラックに巡り会う事ができず“無いなら創る”という幼少の頃からの父の教えコアに焼き付いている僕は


「だったら創るか。」


と、ディスプレーラックを作る事を決意したのでした。

ディスプレーラックに限らず創作に設計図が不要な訳



この時は『こんなのが良いな』という、自分の店の雰囲気に合うディスプレーラックのデザインのイメージが、ディスプレーラックを探していた段階でどんどん鮮明になっていました。


なので、このディスプレーラックは創り始める前から、もうおおよその構想は決まっていた為、スタートは非常に早かったです。


材料も揃い、いざ制作。


ディスプレーラックとなると大きな家具ですので、普通は図面やら設計図的なものが無ければつくれないと思われるかもしれません。


ただ僕はどんなものを創る時にも図面や設計図のようなものは作りません。


・・・天才だから?


いえ、むしろ天才ではないから図面やら設計図が要らなんです。


それはどういう事かというと、創りながら、どんどん良いアイデアが思いつくという、想定外が必ず起こるからです。




これが、僕のモノ創りで一番大切にしているところと言っても過言ではありません。


「想定外が起こる」と分かっているのに設計図や図面があったら、それ以上の良いモノ創りができなくなってしまいます。


僕が本当に天才なら、最初の段階からその起こるべき想定外そのものも含めたデザインを図面にする事ができるのだと思います。


ただ、残念ながら僕は天才ではないので、想定外に起こる事を予測する事ができないわけです。




だからこそ、図面や設計図があってもどっちみち想定外のアイデアやデザインが沸き起こるので意味がないのです。


これはあくまでも僕の中での感覚ですが、設計図がある制作は『作る』であるのに対して、設計図の無い制作は『創る』という表現になる感じです。


天才では無い男のディスプレーラック作り

材料は杉の木の、ぶ厚い無垢板。それ以外に必要な木も杉の材料を揃えました。


材料の量は最初の段階で出た“大体のデザイン”に合わせて“大体”の量を用意しました。




しかし、足りなくなるのは承知の上で制作に入りました。


厳密に「揃える」という事自体が、真の意味での創造性からかけ離れていく行為であると思える為、僕はそれをしません。


あくまでも「想定外のモノを創るため」なわけです。



それが「僕」であり、想定外で規格外の生き方にもつながる事だとすら思っています。


自分の頭で最初に考えただけで、本当に良いモノが浮かぶはずがありません。


何度も言いますが「天才」ではないのですから。


よってあくまでも「創り」ながら、その段階段階を視覚で捉えて、指で触った感覚で捉えていきます。


その時、「想像」は最初の頭の中だけでは絶対に出ない事を発想してくれるんです。


まさにこれこそが人間の持つ「右脳」の潜在的な働きだと思います。


だからこそ、僕は「創造」は流れの中でその段階段階でいくつもの可能性が右脳から提案され、その都度そのたくさんの選択肢の中から決定していくものだと思っているんです。




「常にグレードアップ版が創造中でも更新されている。」


この表現が「自分自身の創作のあり方」を、とても正確に表していると思います。


これを上手に文字にできるという事は、もしかして俺って天才かもしれない、、、(笑)

ご用聞きの職人と我がままな職人。

今回のディスプレーラックは棚の高さも、創りながら決めていきました。


何よりこのディスプレーラックは僕の店のディスプレーラックなので、そのディスプレーラックを置く事になる「現場」で、その空間を感じながら創っていくことが出来たわけです。


これこそ一番の贅沢なつくり方であって、まさに創っているという実感を伴いながら制作活動ができました。


こういう時が一番右脳から良い提案が起こる事を僕は知っています。


この頭の中で流れる提案映像を見ながら選択し創っていくので、まさに「設計図が頭の中にある」という感じです。


しかも、その設計図は常に新しく更新されていくという流れている流動的な設計図という感覚なのです。


多くの人がやっているのは設計図を書いてそれに従って作っていくという行為。


でもこれは、誰だってできる代替えのきく制作方法です。


創造している訳ではないのですから。




僕はこういう事が分かるお客さんだけが、僕のお店に来て買い物をして欲しいと思っています。


言うなれば「それ以外の人」には来ないで欲しいと言うのが本音なわけです。


「ここを、こうして、あそこはこうして欲しい。」


と自分のつくりたいものを明確に説明してくれる人も多く居ますが、それだったら僕以外の職人さんに作ってもらえば良いと思ってしまいます。


ご用聞きの職人さんは一杯居ますから。


しかも、そういう職人さんは絶対に僕よりも安い金額でモノを作ってくれると思います。


私は『作る』のではなく、あくまでも『創る』ので、金額もやはりそれなりのものを頂いている(つもり)です。


勿論、お客さんが支払う金額以上のモノ、満足をしてもらえるモノにならなければ、お金は頂かないというポリシーを持っていますので、そこは徹底していますが。


そんな僕のポリシーを知っているので、僕の事をよく知って居る顧客様たちは、僕に完全にお任せという形でご注文を下さります。


まあ、仮に僕が誰かに何か作ってもらいたい時、そんな頼み方は絶対に出来ないのですが(笑)


いずれにしても、僕がお客さんからオーダーを頂く際に最初に知りたい情報は、そのオーダーの「大体の方向性」「サイズ」「用途」。


あとはそれをどういう状況でどういう風に使うのか、それくらいで十分なんです。




要するに、それ以外の事は全て任せで創らせて欲しいわけですね。


他に何か重要なご要望があればもちろん聞きますが、その情報や要望が多ければ多い程、創造物が、面白くないモノになる可能性が高まってしまいます。


だって創る時に制限が多いって事は、想定外のアイデアが出難くなるって事ですから。


それだったら、僕が創る必要はないと思ってしまうわけです。


そういう意味では、僕の商売は僕の感性に同調して共感してくれる人だけを対象にしている、とてもニッチな商売になってしまっているのかもしれません。


でも、それでいいんです。


僕はクリエイターであり、アーティストでありたいと思っているので。


絵や音楽をアーティストの人にあれこれ注文を出していいモノは出来ませんよね?


それと同じ事です。


自分なりの独自性を出す方法

今回のディスプレーラック作りは「無垢板の良さ」を出しつつ、しかしどこかで見たようなモノではない、世界で初めての見たことないモノを創るという飛躍した意識を持って制作を開始しました。


こういったディスプレーラックのような家具作りは、昔の型枠大工の経験と技術がとても役に立ちます。


家具本来のつくり方があるのかどうかは知りませんが、そんなものは逆に色々な制限が増えてしまい創造性の邪魔になるだけなので、本格的な家具作りのような事は一切学んで来なくて本当に良かったと思いました。




何でも物事を学ぶ時には、その学んだ事だけの制約の中でしかものを考えられなくなってしまうのは良くありません。


学んだとしても自分がそれまで経験して来た事や考え方などを混ぜあわせて、新しい自分なりの独自のものを捻り出すという意識が無いと、オリジナリティー溢れるものはなかなか生まれないのではないかと思います。


私は小卒なので多くの事を学校では学べませんでした。


ただそれが規制概念に囚われない考え方にならず、本当に良かったと心から思う事がよくあります。


だから必然的に独学という方法で興味のある事だけをその都度どっぷりと学んでいったという生き方が、自分なりにもとても気に入っています。


でもモノ作りの局面では「自分のモノ」となると昔から手を抜いてしまう癖があります。


「誰かの為」でしか、本気が出せないという、とても良い人柄が創造する時に出てしまうわけです(笑)




ま、自分の事をする時には“めんどくさがり屋さん”なんですね。


でもこれと常に戦っていかなければ、最高に良いモノには出会えないわけです。


だから今回のディスプレーラックは手を抜いて良い所と、ダメな所の線引きをしっかりしてから創っていきました。


どこを手を抜いているかは誰が見ても分からないような程、雰囲気的には問題のないレベルに仕上がっていると思います。


このディスプレーラックの作り方をパクるなら

このディスプレーラックの要は、ピラミッドスタッズを打ち付けて取り付けたところです。


これが誰かにパクられる事になるのは時間の問題ではないかと思います。




それくらい評判が良いんです。


でも、上手に真似をしないとすぐにバレてしまうから恥ずかしいと思います。


もし真似するのであれば真似したとすら私自身が見ても気づかれないようにやる事こそ、真似の美学だと思います。


そうなれば、もうそれは真似したという事にすらなりません。


そうやって自分なりのアイデアを出すための、独自性の勉強をしてプライドを持って欲しいものです。


僕がモノ創りをする理由

インパクト十分のこのディスプレーラックに、自分の作品達を置いていくと、それはそれは作品たちの良さが更に引き立ちます。


そして更にこのディスプレーラックの良さまでもが引き出されるという相乗効果さえがありました。




今後も僕はモノつくりを死ぬまで続けていく事になると思いますが、この記事の最後はものづくりの魅力とは?という僕の考え方で終わりにしたいと思います。


ものづくりの魅力。


それは、そのお客さんが想像すらできていなかったものを形にしていく事。


そして創り出した作品と同じ役割を果たすものは、今後まったく必要無くなる程、心から喜んでもらうレベルのモノ創りをする事。


それが出来れば最高に良い。


僕はそんな想いでモノを創りつづけています。




例えば今回のディスプレーラックづくりなら、僕自身が「このディスプレーラックがあれば、今後二度とディスプレーラックが欲しいという欲求が起こらない」という、そんなディスプレーラックを創る事が根底にあったという事です。


創るものが何であれ、この考え方は同じですね。


そして、僕が創り出した作品達が、その人が人生で経験し、成長していく過程を一緒に過ごしていく事。


それが何よりもの願いでもあります。





そんなあなたの成長の側に、僕のCANDy BLOODの作品達があってくれれば、嬉しい限りです。


Hiroshi Adachi




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足立博


中学中退という異例の経歴を持つ「小卒社長」。2000年にバリ島家具のフルオーダー専門店ROBIN、2004年にCANDy BLOODを開業。同時にインターネットマーケティングを学び各リアル店舗事業を成功させる。
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