カウンターチェアー創り。/足立博流、男のモノづくり

「無いなら創る。」


この精神が僕の父の教えでした。


基本的に「欲しいと思えるモノ」であれば、「買う」という事を選択する事ができます。

でも、その「欲しいと思えるモノ」が無ければ、僕は父の教えに沿って「無いモノは創れ精神」で物事を全うして来てました。


その時、僕が欲しかったモノはカウンターチェアー。


まずはカウンターに合う椅子がどんなモノなのかを頭の中でイメージしていきました。


そこからおおよそ二週間。


僕の頭には明確な椅子のイメージがバッチリと浮かんでいて、頭の中のスクリーンにそれが映像として流れ始めました。


そのイメージ映像は、どこかアジアンチックで手作り風なのだが無垢の木で出来たゴツゴツとした脚のアンティークな雰囲気も漂うカウンターチェアーでした。




僕はアジアン家具店もやっているので、まずはデザインを起こして現地のスタッフにFAXを流しました。


するとスタッフからメールが。


「昨日から一番腕の良い職人が、ジャワに休暇で二週間帰って行ったから、帰って来てからで良い?」


すぐにでも欲しい僕は考えました。


二週間後に帰って来ても、すぐには制作には取り掛かる事はしないだろうから、一ヶ月後に制作に入ったとして、、、


『これは、日本に届くのは三ヶ月弱点かかるな、、、。』


僕は現地のスタッフに断りを入れました。


そして、その後数日間は、カウンターチェアーを探し回りました。


ただ探しても探し回ったイメージしているカウンターチェアーは見つかりませんでした。

やがて歩きくたびれた僕、、、。


と言っても主にネットで探したので実は足は疲れてはいませんでした(笑)


ただ「気分的」に、という意味で歩き疲れてしまったのです。


そして何となく予感していた通り『これは、創るしかないか。』と、半ば諦めの境地でカウンターチェアーを自分で創る事にしたのでした。




僕は、他の記事内でも書いていますが、自分のモノを自分で創るのが実は苦手だったりします。


お客さんのモノでは無いのでどうしても、適当でいい加減になり、手を抜いてしまうからです。


自分のモノには一生懸命になれないのです。


人に尽くすという、本来の僕の人の良さが顔を出してしまうわけです。


育ちが良いので人がらが抜群に良いのです。


小卒で暴走族でしたが、、、(笑)


僕自身のモノとは考えず、店に来てくれるお客様のために創るんだ、と言い聞かせて自らを奮い立たせようとました。


ですがやはり現実はなかなか難しく、手を抜いてしまう事が多かったのです。


なので、見た目の雰囲気と座った時にガタ付きがない程度にまでは、最低限頑張ろうと決心してから制作に入っていきました。




材料も、カウンターを創った時の無垢板がたくさん残っていたので、これといって準備するモノもありませんでした。


椅子のクッションだけは低反発の良いクッションを取り寄せたくらいです。


まずは、カウンターチェアーの座る座面をベニア板でつくろうと、ジグソーという機械を使って切っていきました。


カーブしているのでなかなか難しいのですが、そこは元型枠大工。


昔の技術を思い出しながら手が勝手に動いてくれました。


経験はいつどこで役に立つか分からないものです。


こんな事がこんな所で活きるんだ、という経験はしょっちゅうあります。


だから、どんな事も一生懸命にやって身につけておく事が重要な事だという事を僕は体験を通して、いつも感じています。


経験した事だけ人は知っている事として自分の中に蓄積されていくわけです。




そして、カウンターチェアーの脚の部分を贅沢にも無垢板を切って、良い感じのゴツゴツ感が残る程度に角をカンナがけしていきました。


5脚創るので5×4で脚も20本必要です、、、。


これくらいの計算はあっという間にできてしまうんです。


数学にも秀でているんですね(笑)




結果的にこの脚を創るだけで日が暮れました。


でも、この面倒臭い工程が後から活きてくるという事は分かっていました。


だからこそ手を抜かずひたすらカンナがけしていきました。




無垢板から丸ノコを使い脚を切り出していきましたが、長さも全く同じで無ければイスがガタツいてしまいます。


そんな事ではアーティストとして失格です。


ガタツキしないイスを創る事が大前提なのです。




カウンターチェアー作り。その素材の雰囲気を活かす

脚の部分になる木材のカンナがけも終わり、座面と脚を固定して組み込んでいきます。




簡単なようで、ガタガタしないように取り付けるには職人技が必要になる部分。


ひとつの椅子に四本の脚が絶妙なバランスでしっかり固定されなければなりませんが、それが簡単なようでとても難しい事なのです。





脚の断面が一本でもズレていたら、全体がガタガタしてしまいます。


少しのズレも許されない、、、


なんて書くと、なんか『カッコ良い職人さんだなぁ~』と我ながら思ってしまう自分がいます。




そして、全ての椅子に座面を取り付けたら、大まかな椅子の全容が見えてきました。


しかし、コレでは普通の椅子。


このカウンターの雰囲気に合いません。


僕はこれを無垢板の素材そのものの特徴を活かして、ゴツゴツした素材の味をそのまま活かしたイスにしたかったのです。



カウンターチェアー作り。全体のバランス



僕はモノづくりに限らず、全てに『全体のバランス』を最も重要視しています。


それは、生き方や自分像や人間関係や持ち物や態度など、全てに部分ではなく全体の俯瞰して見たバランスを見て決めているのです。


もちろん僕の考えているバランスが正解で正しいという訳ではありません。




僕の中だけの自分だけの世界の話なので、人それぞれである事も分かっているので強要する事もありません。


ですが、それでも僕にお任せで何かを創る時には、多いにそれは作品に反映される事になる事は間違いありません。


僕に何か創って欲しいと言う人には、そこはしっかり理解してくれた人で無ければ特注品を承る事は絶対にしません。


他の記事でも何度も言っていますが僕は、決して御用聞きでは無いので、僕以外の職人さんなどの、誰でも出来る代替えの効く仕事は引き受けないのです。


生意気な感じがすると思いますが、僕には僕の得意なカラーがあるので、そこに全力の力を出して真剣勝負してお金を頂きたいと考えています。




椅子に、カウンターと同じオイルステインのダークブラウン色を着色していきます。


手にも塗料が付き、そのまま寿司を食べればシャリが茶色に染まります。


ま、こんな手では食べませんが(笑)




座面には、今回のこだわりのひとつである低反発クッションを固定して座り心地にもこだわりました。


これが柔らか過ぎるクッションだと座り心地も悪くなってしまうと思います。




座面にヌメ革の黒を貼っていき、横側をスタッズで留めていけば完成です。


タグも付けてみたので、可愛さも出ました。


これも、全体のバランスです。


僕のように、どこかちょっとお茶目で可愛らしい感じを演出したのです。


カウンターチェアーと紅茶



カウンターに合わせてみるとどうでしょう。


まぁ!素敵じゃありませんか。掃除の時にはカウンターの上に乗せて掃除ができるので楽チンです。


ま、ルンバが勝手に掃除してくれるんですけどね。




どこか古くさい感じの古き良きカウンターチェアーに仕上がりました。


僕自身とても気にっています。




小さい頃から、気に入ったものを持って寝るというクセがありました。


今回は布団に入れるのが大変で、隙間だらけで寒いので泣く泣く持って寝るのはやめたのですが、そのくらい気に入っています。


持って寝たいと想えるイスに出会った事ありますか?




下は絨毯なので、どちらにしてもガタツキが無いので良かったです。


さっきカッコ良い事さんざん書いたけど、フローリングだとこれ実はガタツきます、、、。


やっぱり人のじゃないと手を抜いてしまうんです。




こんなカウンターで、美味しい紅茶を飲みながら、僕と一緒に話してみませんか?


ま、紅茶は店にありませんが。


買って来て下さいね。




ちなみに僕は甘いのが好きです。


いつでも歓迎しますよ。


Hiroshi Adachi


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足立博


中学中退という異例の経歴を持つ「小卒社長」。2000年にバリ島家具のフルオーダー専門店ROBIN、2004年にCANDy BLOODを開業。同時にインターネットマーケティングを学び各リアル店舗事業を成功させる。
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物販事業経営者、アフィリエイター、マーケッターが集まるHiroshi Adachiのブログの運営を開始。クリエイターとしての活動の傍らマーケティングアフィリエイターとして情報発信中
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