伝わる文章の書き方と伝わる文章が書けない人の特徴
足立です。
人に話をする時、相手に対して「伝えたい事」をしっかりと伝える事が苦手な人がいます。
また、それは文章も同じで、伝えたい事をしっかりと伝えられる文章を書く事が苦手な人というのもたくさんいます。
そこに自覚があるかどうかも個人差がありますが、絶対数で言うと後者に関しては「その事に気付いていない人」が比較的、多いんじゃないでしょうか。
顔と顔を併せての人の会話であれば「お前の話、わかりにくいよ」と言われる事があっても、自分が書いた文章に対してそんな指摘を受けるような事は日常的にはないと思うからです。
とくに、僕がやっている「ネットビジネス」や「アフィリエイト」の業界で、ブログやメルマガをやっているような人だと、そんな駄目出しをされるような事はまず無いと思います。
結果的に、自分が伝えたい事をしっかりと伝えられる「伝わる文章」を書けていない事に気付かないわけです。
ただ、伝えたい事を上手く伝えられない人には「話」であっても「文章」であっても、そこにある程度の共通性がありますので、今日はその「共通性」を前提に、
「伝わる文章の書き方」(どうすれば伝わる文章が書けるのか)
をテーマにお話ししていきたいと思います。
伝わる文章の書き方と伝わる文章が書けない人の特徴
話をする際、文章を書いていく際に、伝えたい事を伝えるという事が苦手な人や、結果的にそれが上手く伝えられない人の多くに見られる共通性。そこに大きく言える事は「伝える必要のある事(情報)」と「伝える必要のない事(情報)」の区別が出来ていない・・・というか、その区別が「下手」だという点です。
基本的に伝えたい事を伝える事が下手な人は、自分が「言いたい事(伝えたい事)」を伝えていないわけでも、その話自体が出来ていないわけでもありません。
むしろ、自分が「言いたい事(伝えたい事)」は何だかんだで、しっかりと主張しています。
ですが、その要点が「必要のない事(情報)」に埋もれてしまい、結果的に「伝わり難い話」になってしまっているんです。
ですので、そのような人が伝えたい事を伝えられる「伝わる話」や「伝わる文章」を書く為に改善するべき事は「伝えるにはどうすればいいか」と、伝わる話し方、文章の書き方を試行錯誤するのではなく、
・伝える必要のない話と伝えるべき話の区別を付ける事
・伝える必要のない事を話さないようにする事
これを徹底するだけで、その人の話や文章は格段に「伝わり易いもの」になります。
そして、これは全くもって、難しい事でも何でもありません。
要は、要らない情報を省いて主張、文章を構成していくようにすればいいだけだからです。
ただ、あえて人に何かを話す時に「この話は必要かどうか」を1つ1つ考え、そこに強いて思考を巡らせて話しをするという人は稀だと思います。
つまり、そこはわりと感覚的な部分も大きいので、必要最低限は、その感覚を身に付けていく鍛練は必要になるかもしれません。
と言っても、それは特別な努力が必要な事でも何でもなく、効果的で効率的な方法は「人の話をよく聞くようにする事」と「人の文章をそういう視点で読むようにする事」だと思います。
それこそ、自分が「聞き手」や「読み手」という立場で人の話や文章を聞いたり、読んだりしていく場合は、その話の中で明らかに必要のない話が出てきた場合、
「その話って必要だったのか?」
という事に、普通に気が付くものじゃないでしょうか。
何かの本や映画などお「面白さ」の話をされている中で、その本や映画を見ながら食べていた料理の「おいしさ」などの話が出て来たなら、それが明らかに「必要のない話(情報)」なのは普通に分かるものだと思います。
要するに、そのようなところを日常会話や人の文章(ブログなど)を読んで「おかしいな」と思う感覚を、そのまま自分の中に落とし込んでいけばいいんですね。
ただ、これはあくまでも意識的にやってこそ意味がある事なので、しっかりと人の話を聞く事や、しっかりと意味を理解しながら文章を読んでいくようにする必要があります。
何となく右から左に話を聞き流していたり、内容を理解しようとせず文章を読んでいても、そういう「違和感」には気付けないと思いますから、それでは、そもそも「鍛練」になりません。
そこをしっかりと意識して「違和感」を覚えていく感覚を自分に落とし込んでいければ、おのずと「伝えるべき事と伝える必要のない事の区別」の感覚が自分に備わっていくわけです。
ですので、僕が感じる限り、自分が伝えたい事を上手く伝えられないような話下手な人や、そういう文章をよく書いてしまう人は総じて「人の話をあまりよく聞かない人」に多い傾向にあると思います。
普段から、人の話をよく聞いて「必要のない話をされた時の違和感」のようなものを自分に落とし込めていないので、そういう話をしたり、そういう文章を書いてしまうんじゃないか・・・という事ですね。
話が下手な人 = 人の話を普段からちゃんと聞かない人
実際、人の話を聞かない人というのは、普段から自分の話したい事だけを一方的に話すような人でもあります。まさに聞き手、読み手の事を無視した「独りよがりな話」をどんどんしていく人や、そういう文章を書いてしまうような人に他ならないわけですね。
そこも結果的に「伝えたい事を伝えきれない」という事に繋がっているわけです。
聞き手、読み手が不安や疑問を感じそうなところを無視して自分が言いたい事を一方的に言って、それで「伝わった」と思い込んでしまう人。
こういう人はまさに「人の話をよく聞かない人」の典型例なので、これは前回のライティング講座もお話しした『聞く力とコピーライティングの関係』とも関係してくる部分だと思います。
>聞く力とコピーライティングの関係。
結局、人の話をよく聞かない人というのは、人の話を聞いて「ここで、この話は必要なのかな?」という違和感を覚える事も少ないので、その感覚が自分に備わっていない傾向にあるんです。
故に、その感覚が抜けたまま、自分が何かを伝えようと思う時も、そういう「必要のない話」をどんどん持ち出していくような話をしてしまうわけですね。
例えばある日の一日の出来事が、
・寝坊してしまい会社に行って上司に怒られた
・仕事の後、彼女とフランス料理を食べに行った
・その料理は物凄くおいしかった
・でも、お店で叱られた上司に会って気まずかった
このような感じだった際「そのお店の料理がおいしかった」という事を伝えたいという目的で話をするなら、話のスタート地点は、
「仕事の後、彼女とフランス料理を食べに行った」
でいいと思いますし、そこで食べた料理がいかにおいしかったか、どういう料理だったかという話を掘り下げていけば十分だと思います。
そこで下手に「上司に会って気まずかった」という話を持ち出してしまうと、そもそも「何故、上司と会う事が気まずいのか」という話になってしまうので、更に朝寝坊のくだりを話す必要が出てきます。
でも、上司と会って気まずかった話も、寝坊してその上司に怒られた話も、その話をすればするほど話が脱線して「そのお店の料理がおいしかった」という話の趣旨がズレてしまうんです。
つまり、素直に「仕事の後、彼女とフランス料理を食べに行った」という話だけをして、そこの料理の話を掘り下げていけば、それで十分なんですね。
ただ、もし「プライベートで○○さん(上司)と会って気まずい思いをした」という事を趣旨(伝えたい話)として、話をするなら「朝寝坊」のくだりから話していく必要があると思います。
逆にそういう話をしたいなら、そのお店の料理の話や、その味がどうだったという話は一切必要ありません。
まあ、これは物凄く単純な例え話なので、ちょっと強引なところがありますが、実際にこんな強引な例に近いレベルの話を普通にしている人やそういう文章を書いている人が結構な割合でいるわけです。
ですので、そこに「自覚」があるような人は、まず人の話をよく聞くようにする事や、人の文章を注意深く読むようにして、そこに「必要のない話」が出てきた際の違和感を自分の中に蓄積していくようにしてみてください。
その蓄積が「感覚」として落とし込まれていくはずなので、それを徹底してくようにするだけで、伝える必要のない話を無駄にしてしまう事は格段に減らせるようになるはずです。
もちろん、それは文章でも同じ事なので、少なくとも文章であれば書いた文章を自分で読み返せるわけですから、そこで「違和感」を覚えたら、そういう話を省いて文章を構成するようにすればいいだけの話です。
簡単な事ですよね?
是非、やってみるようにしてください。
今日は、伝わる文章の書き方と伝わる文章が書けない人の特徴についてでした。
Hiroshi Adachi
文章・コピーライティング講座
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こんにちは。
今回の
”伝わる文章の書き方と伝わる文章が書けない人の特徴”
の記事内容は、会社やプライベートでのコミュニケーションの中でも、思い当たる節が有り考えさせられました。
即意識して改善していこうと思います。
日常のやり取りの中にも、コピーを書いて伝えていく時の流れのポイントとして抑えていくことがあるんですね。
前のめりになり思いを伝えてようとすると、自分で気付かなくなりそうです。
とても勉強になりました!